エスポアこにし ブログ

兵庫県姫路市の酒屋「エスポアこにし」スタッフのブログ。 日本ソムリエ協会認定ソムリエ。 ワインや日本酒に囲まれ日夜奮闘中。 他では手に入らない現地買い付け直輸入ワインも取り扱い。 日々の出来事、お酒の紹介、当店主催のワイン試飲会など、楽しくお伝えしています。 【ワインとお酒 エスポアこにし】 姫路市飾磨区付城1-68/TEL079-237-0010/日曜・第3月曜定休/OPEN9:00-19:00

ワイン

暑さも吹っ飛ぶ白ワイン2

やっとこさ更新できました。暑さを言い訳に放置・・・いやいやそんなことはございません。

しばらく空いてしまいましたが冷やしまくっておいしい白ワイン第2弾をご紹介します。先日のアマルさんでのワイン会で一番人気の高かった白ワインです。
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ラ・ボエーム
(フランス ロワール地方 マルク・ペノ ¥2,300)

超こだわりの生産者マルク・ペノさんの白。一般的には軽視されがちなミュスカデというブドウ品種から、超ど級の味わいの白ワインを造る「ミュスカデの名人」です。
マルク・ペノさんのことを詳しく知りたい方はこちら↓

ラ・ボエームとは「自由人」という意味。ミュスカデ種のワインとしては旨みがあるため、「この地区の典型的な味わいではない」という理由で産地名(フランスにはAOC法というワインの法律があります)を名乗れずヴァン・ド・ターブル(=テーブルワイン、一番安い日常消費用ワインの格付。日本のビールに例えると「第3のビール」みたいなものでしょうか?)として出荷されています。マルク・ペノさんが役所を皮肉ってこの名前をつけたらしい。

余談ですが、お客様に教えていただいた話ではまったく同名の「ラ・ボエーム」というオペラがあるそうです。

飲んでみるとミュスカデ種とは思えない蜂蜜のように優しく甘い香りと、爽やかでいてぎゅっと凝縮した果実の旨み。「ワインの格付って何の意味があるんやろ?」と思うほどのおいしさ。

飲まれた方はご存知かと思いますが、このワイン、実は微発泡しています。その理由をご存知ですか?

酸化防止剤をほとんど使用せず、そのかわりに発酵段階で発生する「炭酸ガス」をあえて瓶内に残し酸化防止剤代わりにしているからです。だから開けたてはシュワシュワと微発泡しているのです。しかし時間が経つに連れ泡が無くなり、そうすると本来持っている爆発的な果実の味わいが開いてきます。

つまり開けたては爽やかな微発泡を、時間が経つとフルーティな味わいを、2度楽しめるわけです。

サラダや魚介類だけでなく、鶏肉や豚肉など家庭料理とも幅広く相性がいいのも嬉しい。

ぜひ一度飲んでみてください。実は僕自身が家で食事をするときに、まず一番に思い浮かぶのがこのマルク・ペノさんの白ワインです。

トロピカルな白

暑さにやられてブログ放置気味・・・(言い訳)

こんな暑い毎日を吹っ飛ばしてくれる白ワインを紹介していきたいと思います。

第1回はこれ、ただいま我が家の冷蔵庫にもスタンバイしています
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フラスカティ・スペリオーレ・セッコ 2007 ポッジョ・レ・ヴォルピ
(イタリア ラツィオ州 ¥1,470)

特徴的なのはトロピカルフルーツの華やかな香り!ぼくはなぜか南国つながりでハワイのフラダンスを連想します(行ったことないですけど・・・)そんなトロピカルな香りに反して味わいのほうはわりとドライ。すっきりとしていて全体として爽やかな印象の白ワインに仕上がっています。かなりのハイ・コストパフォーマンスワインです。ちなみにポッジョ・レ・ヴォルピは以前紹介したこの安旨ワインの生産者↓
http://konishi-sake.ldblog.jp/archives/1393393.html

キンキンに冷やしてどうぞ!なんなら氷を入れてもOKです!

マイナーチェンジ

忙しさにかまけてブログ放置しておりました・・・いかんいかん

その間に店内ちょっとマイナーチェンジしました。ご来店いただいた方は気づきましたか?ここです、ここ
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わかります?前よりも棚が一段増えました(笑)ワインボトルを縦置きできるスペースを作ったんです。「ワインの保管は横に寝かせて」とよく言われますが、あれは何年という長期間熟成させるワインの場合です。店内で数週間程度で回転するものであれば温度・湿度さえきちんと管理すれば縦置きでもまったく問題ありません。

店内の温度は夏場でも15℃~18℃。外から入ってきた方は必ず「寒い!」と言いますがワインにとってはいい環境なわけです。もちろん湿度も管理。この子たちががんばっています
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うちの加湿器くん1号と2号です。梅雨時期以外年間約300日、1日中フル稼働しております。そのため半年ほどするとえもいわれぬ異臭を放つようになり、早くもフィルターの交換を余儀なくされます(笑)そして本体も3~4年で急に老け込み仕事量が激減。まさかこんなにこき使われるとは夢にも思わなかったでしょうね・・・。とんでもないところに就職した加湿器くんたち・・・でも働いてもらいますけどね。

ちなみにもう1ヶ所マイナーチェンジしております。わかりますか?気になる方はスタッフにお尋ねくださいましこのあたりです
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ちょっと写真じゃわかりにくいかな~



アルザスワインセミナー

先週日曜日は単発の「アルザスワインセミナー」を行いました。
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フランス北東部、ドイツとの国境沿いに位置するアルザス。ここは中世から戦争のたびにフランス領になったりドイツ領になったりを繰り返した土地。そのためワインをはじめとした文化もドイツの影響を強く受けています。そういう歴史やワインの種類を重点的にお話させていただきました。ワインは白ワインの生産が多く、ドイツと同じブドウ品種のものがいくつもあります。リースリング、シルヴァネール、ピノノワールなどなど。しかしワインのスタイルはまったく違い、甘口のワインの多いドイツに対し、どちらかといえば料理との相性も良い辛口が多いのがアルザス。

試飲ワインはこちら
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同じアルザスでもブドウ品種や生産者が違うとスタイルが変わる、ということを体験していただけたと思います。

アンケートをとると評判が良かったのは「アルベール・マン」という生産者。香り高く、クリーンで綺麗な味わいの白ワイン・赤ワインでした。アルザスの白ワインはやはり香りがきれい!特にゲビュルツトラミネールはアルザスが世界に誇る白ワインだと思います。ライチや熟れた桃、スパイシーさを感じる個性的な香りと味わいは他に類を見ません。

またこの日は姫路・梅ヶ谷のレストラン「アマル」さんにお願いしてアルザスワインに合うワンプレートを用意してもらいました。(きちんと写真撮るのを忘れてました・・・、ごめんなさい)キッシュやシュークルートといったアルザスの地方料理を意識したおいしい一品をたくさん入れていただいてました。

ご参加の皆さん、本当にありがとうございました。またテーマを変えてちょくちょくとワインセミナーを行いたいと思いますので、ワインに興味のある方、もう少し突っ込んでワインのことを知りたい・・・という方はぜひご参加くださいね!






試飲会 2010/07/07

昨日は大阪での業者向けワインセミナー&試飲会でした。テーマは「アルザス&ローヌ」。日本では決して知名度のある産地ではありませんが、いいワイン・個性的なワインがたくさんあります。

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フランスから各産地のワイン委員会の方が来ていて、テイスティングしながら熱い話を聞かせていただきました。思ったよりたくさんのソムリエさんや流通関係者がセミナーを受けています。やはり産地としておもしろいですし、本当に色々なタイプのワインがありますし、可能性を秘めた産地ということなんでしょうか。

その後は会場を変えて試飲会。CA3B0297
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300種くらいあったでしょうか?全部試飲していると確実に死ぬと思いますので、「これや!」と思うものを50種ほど試飲。いやー、動いてみるものですね、ほんとに色んな発見や出会いがあります。おかげさまで帰りはフラフラでしたが・・・

何種類か新たに仕入れようと思います。また入荷次第アップいたします!

ワインスクール 高評価ワイン

先週日曜日はワインスクールの日でした。今回から毎回、ワインリストの価格を伏せた状態で試飲してもらいお客様に【好き・・・5ポイント~苦手・・・1ポイント】の5点満点で点数をつけてもらうことにしました。好みは人それぞれですが、まあこういうのもおもしろいかなと思いまして。

で今回評価の高かったワイン2種をご紹介します
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ドメーヌ・アストラック シャルドネ 2009
(フランス ラングドック地方 ¥1057)

僕の知る限りこんなに安くておいしい白ワイン飲んだことありません・・・。大げさではなくてほんとに旨いです!上品で爽やかな果実の味。これからの暑い時期はキリリと冷やして飲むと抜群においしいです。ビールもおいしいですがこれからの季節は白ワインですよー!アルコール度数を含めて考えるとビールより安いじゃないですか、これ・・・。

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リラック ”ロケ・ピーヌ” 2007
(フランス ローヌ地方 ¥2625)
知名度は低いが安くておいしい赤ワインの産地 コート・デュ・ローヌ。ざくざくと掘り出し物が出てくる産地でもあります。「リラック」というマイナーな産地(このあたりでいうと「飾磨」くらいかな?)だけに価格に比べ抜群の品質!とても濃厚ながら、上品さと少し柔らかさもあるので今飲んでも十分においしいです。5年ほど寝かすとさらにおいしくなると思います。

フランスワインの良さを再確認できたワインスクールでございました。感謝。


ぶどうの花

日本勝ちましたー!やはりこの男、持ってるものが違いますね↓
無回転のブレ球FKで先制点を挙げた本田圭佑 【ロイター】

ネット上?ではこんな言葉があるらしいですね。
「本田△」
何のことかと思ったら「本田さんかっけい=本田さん、かっこいい!」ということらしいです・・・考えた人すごいな

次のパラグアイ戦も楽しみです!そこに勝てば次はおそらくスペイン・・・、まさかワールドカップの舞台で、今世界で一番魅力的なサッカーをしているスペインと日本の試合を見れるとは・・・。もう完全にパラグアイ戦は勝ったつもりですね(笑)4年に1回です、いい夢を見させてもらいましょう!

さて、ワインのお話・・・先日、うちがお世話になっているフランスのワイン関係の方からこんな画像が
ぶどうの花2ぶどうの花

これ、なんだかわかりますか?実はこれぶどうの「花」なんです。花といえば色とりどりのきれいな花を想像してしまいますが、ぶどうの花はこの時期にこんな感じで控えめに咲くんです。フランスでは今ぶどうの花が満開。これからこの小さい実(緑色の部分)が、あの大きなブドウの粒へと成長していきます。いい年になるといいですね。

送っていただいた方(右)
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フランス・パリにある「エノ・コネクション」という会社を経営する伊藤興志男さん。フランスの小さな優良ワイナリーを日本に紹介する仕事をされています。実は当店の直輸入ワインはこの伊藤さんにご紹介してもらっています。私も買い付けでフランスを訪れるときにはいつも伊藤さんにお世話になっています。明るくバイタリティに溢れ、会うたびに元気をいただいている方でもあります。また詳しくご紹介したいと思います。

伊藤さん、いつもありがとうございます。感謝

1961年のワイン

オランダ戦、悔しかったですね~。せっかくいい試合をしたんだからせめて引き分けてほしかったところですが・・・、冷静に考えるとオランダ相手に0-1は上出来ですねデンマーク戦は引き分け以上で決勝トーナメントに行けるわけですし。
それにしても今の日本代表のまとまり具合、チームとしての意識の統一感はすごいですね。一糸乱れぬ、という言葉がぴったりです。固いディフェンスから必殺のカウンターアタック!パスを回すきれいなサッカーも魅力的ですが、やはり強い代表チームを見たいですもんね。次のデンマーク戦が楽しみ。夜中に起きて観戦したいと思います!

最近ちょっとしたサッカーのブログみたいになってきましたね(笑)ではワインのお話を・・・

最近売れたワイン
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chラトゥール・ア・ポムロール 1961
(赤、フランス ボルドー地方 ポムロール)

評論家ロバート・パーカーが100点をつけたワイン。もう世界に数えるほどしか残っていないでしょう。お客様からのご依頼で、フランスのネゴシアン(酒商)から引っ張ってきました。

1961年という年は、パーカー曰く「20世紀における伝説的ヴィンテージのひとつ」というほどの、神から祝福された最高の年のワイン。そのため良いものは数十年して飲み頃を迎えるものが多く、これもその一つ。ある意味世界遺産といってもいいかもしれません。持ち運びにも恐ろしく気を使います

chラトゥール・ア・ポムロールは1940年代~1960年代までポムロールはおろかボルドーでも筆頭格のワイナリーだったそうです。近年は当時ほど断トツの評価を得ているわけではありませんが、だからこそ貴重なワインともいえます。

どんな風に熟成しているんでしょう?叶うかどうかは別として「飲むときは呼んでくださいね!」とお願いしておきました・・・。

レディガッフィ 1999

ワールドカップも各チーム1試合を消化しました。スペインが負けたり北朝鮮がブラジル相手に善戦したりと色々ありました。そしてわれらが日本はカメルーン相手にしっかりと勝ってくれました!「本田の1トップ?岡田監督ご乱心か!?」と疑っていたわたくしですが・・・謝ります、ゴメンナサイ。かつて日本に強豪相手にあれだけキープできるFWがいたでしょうか?松井や大久保ら周りの選手もより活きていましたね。岡田監督の勇気ある決断に敬意を表したいと思います。明日はオランダ戦・・・今からドキドキですね!どうなることやら・・・

さて先日、店を閉めてから友人と2Fセミナールームでワインを楽しみました。食べ物は持ち寄りで。
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お手製のトマトとモッツァレラチーズのサラダや姫路本町「イル・カーポ」のカツレツなどなど

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携帯のテレビでワールドカップを見ながら(聞きながら?小さすぎてほとんど見えません)

主役はこちら
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レディ・ガッフィ 1999 トゥアリタ
(赤、イタリア トスカーナ州)

いわゆる「スーパートスカーナ」と呼ばれるワインのひとつ。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロといったフランス・ボルドー系のブドウ品種を使用し、ボルドーのトップシャトーを目指した造りをするのが「スーパートスカーナ」。ゲーム機の販売業をしていたオーナーが、1984年、妻とともにはじめたワイナリー。今ではイタリアを代表するワイナリーに。

このレディ・ガッフィはメルロ種100%、このワイナリーを代表する銘柄。1999年ものでしたが、まだまだ若い。デキャンタしてさらに時間を置いても一向に開きません。以前試飲会で2007年を飲んだときに「20年くらい置いたほうがいい」とコメントしていました。このワインに関しては大げさな話ではないことがよくわかりました(笑)果実の凝縮感、コーヒーやチョコやバニラなどの複雑な香りなどすごいポテンシャルを秘めたワインですが、まだ10年間くらい熟成させないと本当のおいしさは出てこないような感じでした。気の長い話ですね・・・。いつか本当の飲み頃に入ったものを飲んでみたいです。しかし贅沢な時間を過ごさせていただきました。

感謝

カビ?

先日ワインセラーで作業をしているとこんなのが・・・
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拡大すると
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このワインはフランス北東部・アルザスの白ワイン。この地方のワインはこのようにスクリューキャップ(コルクではなくカチッとひねって開けるだけのやつ)の割合が比較的多いのですが・・・、なんだか茶色いカビのようなものが繋ぎ目のあたりに付いているんです。スクリューキャップのボトルはこういった不具合が少ないものなので驚きました。「これは売り物にならへんな~、実験がてら家で開けよか!」ということで開けちゃいました。

結果は・・・めっちゃおいしかったです。リースリングやゲビュルツトラミネールをブレンドしたすごく香りのいい白ワインなのですが、元の味わいを損ねることもなく、超健康な状態でした。

おそらくですが、瓶詰めする際に繋ぎ目の隙間に少しワインが付着して、熟成している間にカビっぽいものが発生したんだと思います。コルク栓のワインでは何百本に1本くらいでこういうものはあるんですが、スクリューキャップでは初めてでした。

いい経験でございました。

感謝
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プロフィール

konitan

ソムリエ協会認定ワインアドバイザー。皆様においしいワインや日本酒をお届けするため日夜奮闘中。

ワインと地酒 エスポアこにし
兵庫県姫路市飾磨区付城1-68
TEL079-237-0010/FAX079-237-1600

【ニックネーム】
masayuki

【興味のあるもの】
ワイン
日本酒
食べること
サッカー

【好きな言葉】
One for All,All for One

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