しばらく空いてしまいましたが冷やしまくっておいしい白ワイン第2弾をご紹介します。先日のアマルさんでのワイン会で一番人気の高かった白ワインです。
ラ・ボエーム
(フランス ロワール地方 マルク・ペノ ¥2,300)
超こだわりの生産者マルク・ペノさんの白。一般的には軽視されがちなミュスカデというブドウ品種から、超ど級の味わいの白ワインを造る「ミュスカデの名人」です。
マルク・ペノさんのことを詳しく知りたい方はこちら↓
ラ・ボエームとは「自由人」という意味。ミュスカデ種のワインとしては旨みがあるため、「この地区の典型的な味わいではない」という理由で産地名(フランスにはAOC法というワインの法律があります)を名乗れずヴァン・ド・ターブル(=テーブルワイン、一番安い日常消費用ワインの格付。日本のビールに例えると「第3のビール」みたいなものでしょうか?)として出荷されています。マルク・ペノさんが役所を皮肉ってこの名前をつけたらしい。
余談ですが、お客様に教えていただいた話ではまったく同名の「ラ・ボエーム」というオペラがあるそうです。
飲んでみるとミュスカデ種とは思えない蜂蜜のように優しく甘い香りと、爽やかでいてぎゅっと凝縮した果実の旨み。「ワインの格付って何の意味があるんやろ?」と思うほどのおいしさ。
飲まれた方はご存知かと思いますが、このワイン、実は微発泡しています。その理由をご存知ですか?
酸化防止剤をほとんど使用せず、そのかわりに発酵段階で発生する「炭酸ガス」をあえて瓶内に残し酸化防止剤代わりにしているからです。だから開けたてはシュワシュワと微発泡しているのです。しかし時間が経つに連れ泡が無くなり、そうすると本来持っている爆発的な果実の味わいが開いてきます。
つまり開けたては爽やかな微発泡を、時間が経つとフルーティな味わいを、2度楽しめるわけです。
サラダや魚介類だけでなく、鶏肉や豚肉など家庭料理とも幅広く相性がいいのも嬉しい。
ぜひ一度飲んでみてください。実は僕自身が家で食事をするときに、まず一番に思い浮かぶのがこのマルク・ペノさんの白ワインです。