今回は輸入業者数社が合同で行う「自然派ワイン」ばかりの試飲会。ちなみに「自然派ワイン」とは、明確な定義はありませんが、無農薬や減農薬であったり化学肥料を使わずにブドウ栽培を行い、ワインの醸造においてもテクニックに走ることなくブドウの旨みを素直に表現したワインのことをいいます。
「自然派ワイン」の特徴は、簡単に言うとなめらかな舌触りと柔らかい果実味。ブドウの良さをそのまま引き出したようなワインが多いです。すごく飲みやすいものが多く、個人的にも自然な味わいが好きで、ウチでもかなりの数の自然派ワインをラインナップしています。
私が大好きな自然派ワインの作り手のひとりが「マルセル・ラピエール」。今回はラピエールの息子さん、マチュー・ラピエール氏が来日し試飲会場の隣でセミナーを行いました。
やはりおいしいです、マルセル・ラピエールのワイン!ガメイというブドウ品種の常識を超えた赤ワインです
ひとつ興味深い試飲ができました。ヴィンテージもまったく同じラピエールのワインの、酸化防止剤である「亜硫酸(SO2)」を少し添加したもの(もちろん規制の範囲内です)とまったく添加していないもの。
驚くほどに違いました。添加したものは色が若々しく香りが華やか。無添加のものは少しオレンジがかった熟成感のある色合いで、香りの華やかさに欠けますが、舌触りが優しくとても自然なぶどうの味わいが感じられます。好みの分かれるところですが、個人的には無添加のほうが好きです。
飲んだことのない方は、一度マルセル・ラピエールのワインを飲んでみてください!ワインに対する考え方が変わると思います。(私自身そうでした)当店にはオールドヴィンテージ等、貴重なラピエールのワインがたくさんありますので
最後にマチュー・ラピエール氏と(ミーハーなので好きなワインの生産者に会うととりあえず写真を撮ります)